第４０話　カイの趣味

当ブログをご訪問いただき、どうもありがとうございます。
このブログでは、中卒の夫・カイと博士号を持つ妻・ハクシの日常をご紹介しています。
学歴差があっても、とても楽しく暮らしていますよ！

さて、今回は前回に引き続き新婚時代のエピソードとして、結婚して驚愕したカイさんの趣味についてお話ししたいと思います。

「趣味はギター」ではなかった

付き合った当初、「カイさんの趣味は、ギターを弾くこと」だと思っていました。

なにせカイさんはギターにはまって高校を中退したくらいですし。
（※詳細は下記の記事をご参照ください。）

それにカイさんは自分でも、

と言っていました。


でも一緒に暮らすようになって気付いたのですが、カイさんは普段はそんなにギターを弾かないのですよね。
かつては毎日8時間以上弾いていたらしいですが、その頃はもう１週間トータルで8分弾くか弾かないかというくらい、ギターに触らなくなっていました。


で、ある日カイさんにギターを弾かない理由を聞いてみたところ、

とのことでした。

あ、なんかそれ分かるわ・・・。
私も研究やり始めると、そうなってしまうから。

そういう訳で状況は理解できたのですが、でもこうなってくると、果たしてカイさんの趣味はギターなのか否か？という疑問が湧いて来ました。
ギターは少なくともカイさんの特技ではあると思いますが、当時の状況を考えると「趣味」というにはあまりにもやる頻度が低いのですよね。

ちなみに趣味の定義を調べたところ、

【趣味】
　専門としてでなく、楽しみとして愛好する事柄

と出て来ました。
この定義から考察するに、別に頻繁にやるかどうかは問題ではないようですが、どちらかというとカイさんが言うところでは「熱中しすぎてしまう」という部分が、趣味に該当しないような気がしました。

あくまでも専門ではなく、楽しみとして嗜むことが趣味の条件であるようなので、熱中しすぎてそれが生活の中心となった時点で、趣味ではないような気がします。

そういう訳でカイさんの趣味はやはりギターではないな、という結論に達したのでした。

カイと武田邦彦

ところで、付き合って割とすぐの頃にカイさんから

と、唐突に聞かれたことがありました。

この質問に対し、

と、非常に不思議に思った記憶があります。

だって武田邦彦氏というのは、あまりこういう話題になるような人ではないような気がしたからです。
同じ学者系文化人でも、例えば成田悠輔氏や宮台真司氏辺りだったら、世間話のネタになっても自然です。
彼らは個性がはっきりしているので、受け手によって好き・嫌いが分かれるというのもありますし、何よりメジャーです。

一方の武田氏はマイナーとまでは言いませんが、上記２名と比較すると知名度はやや落ちるので、

「武田邦彦、好きですか？」
「誰それ？」

と言われる可能性が非常に高い上に、聴いた相手が武田氏を知っていたとしても、

「別にどっちでもない」

と言われて会話が終了してしまいそうなんですよね。

ちなみに私も思わず「別にどっちでもない」と言いそうになりましたが、何せ当時の私はカイさんに惚れ込んでいましたので（※注：今もだよ）、そんな味気ない返答をしてはいけないと思って

と返しました。

とかなんとかこの時は言っておりましたが、その後の生活でこの「武田邦彦のYouTube」の存在感の大きさを実感することになるとは、この時は知る由もありませんでした。

実際のカイの趣味

↑のような会話をしてから少しして、カイさんと一緒に住むようになると、カイさんが実際にこの武田邦彦のYouTubeを長時間に渡り、ものすごい集中しながら視聴しているのをしばしば目にするようになりました。

スマホで普通に音を出しながら観ていたので、私にも内容はなんとなく分かりました。
学者のトークチャンネルという感じで、大学の講義ほどは論理的ではないけど、でもそれに近い動画のようでした。

とは言えさすがにトークは上手だし、その辺の大学の講義よりもためになる知識を色々話しているようでした。
（少なくとも私の講義なんかよりもずっと。）

でも正直私は、

と思ったのです。

というのも、仕事で一日中理屈っぽいことを話したり聴いたり、書いたり読んだりしているので、なんだかもうこういうウンチクにはプライベートでは触れたくなかったのですよね。
そして実際に私のプライベートで読む本といえば漫画ばかりで、その中でも特に稲川淳二原作のホラー漫画が一番良いな、とか思っています。

そういう訳なので、カイさんが日常的に家で寛ぎながら武田邦彦のYouTubeを観ていることに、かなり驚愕したのでした。

↑なぜかちょっと嬉しそう

ちなみにこの後カイさんは、私が学者のYouTubeを嫌がっているのを察したのか、家で視聴する時はイヤホンを使うようになりました。
でも現在でも相変わらず、武田先生と福岡先生のYouTubeを熱心に観ているようです。

★★★　おわり　★★★